あたしたち砂浜に座ってただ海を眺めていた。


「美愛、昼間はごめんな。」

「ううん。もう謝らないで!」


だって悪いのは誠だけじゃないもん。


「なぁ美愛・・・相談があるんだけど・・・」

「なに?」

「美愛に学校の先生辞めないでって言われたじゃん。」

「うん。」

「学校の先生をやりながら経済学を学ぶのはどうかな?」

「えっ?」

「親父も年寄だし俺もそろそろ経済学を学びたいって思ってるんだ。」


そ-だったんだ・・・


「ねぇ・・・誠にとって先生ってなに?」

「う~ん、突然難しい質問だな・・・俺にとっては大すきな仕事だ。
初めは美愛と出会うきっかけをつくるために先生になったけどだんだんこの職業が好きになっていった。」

「そっか。」


誠は先生の仕事が好きなんだね・・・