「じゃあ、今年で、あたしが卒業したら辞めちゃうの?先生・・・」

「うん。これからは経済学を学ぶつもり。」

嫌だ・・・

そんな嫌だ・・・

「誠、先生辞めないで・・・あたし・・・あたし・・・先生やってる誠が・・・好きだから・・・」

何かが崩れたかのようにあたしは床に崩れ落ち、一筋の涙を流した。

「美愛・・・分った。美愛がそう言うなら俺教師続けるから!
今焦って経済学を学ばなくても大丈夫だし。」

そう言うとあたしを優しく包み込んだ。