あ・・・嘘ついちゃった。


・・・まあ、いいか。



すると陽太は急に黙り込んだ。


どうしたんだろ??


びっくりしたとか?


嘘なのに。


陽太の顔がなんだか悲しそうに見えてきた。


・・・あ。


もしかして、誰かに振られたばっかりだったから、そのこと思い出しちゃったとか?



やっぱ本当のこと言おうかな・・。



そのとき、横から声が聞こえてきた。



「ほら、もう学校行ってらっしゃい。」




時間を見ると、もう8時5分前だ。