不安に思いながら1日を過ごしていたけど、珍しく奏斗は10時より前に帰って来た。 「今日は早かったね」 「…風呂入ったら、残ってる仕事やるから」 何だか、怖かった。 「何か…あったの?」 「っ…社長に駄目だし食らった…」 「そう、なんだ…」 「『俺にはまだまだ』だってさ」 社長って、奏斗のお父様じゃなくて、最近新しくなった人だよね…? 少しだけ、その社長を恨む。 明日は日曜日なのに。