あんなにも、疲れた顔してるのに。 何もできないあたし。 コーヒーをいれて、奏斗の部屋に恐る恐る持って行った。 「コーヒー…いれたから飲んでね?」 「うん、ありがと」 パソコンに向かったまま、奏斗が答える。 「まだ、やるの?」 「姫は寝てなよ」 「もう1時すぎたよ。奏斗、倒れちゃうよ…」 ただ、心配なだけなのに。 「…悪いけど、出てって」 その言葉に…凄くショックを受けるんだ。