そんな俺の異変に姫は気付いたらしい。 「どうしたの?」 心配そうな顔で、俺のそばに座った。 「何でもないよ」 「嘘つかないで?何かあったって、顔に出てるよ」 『嘘つかないで?』 それは姫が言える言葉? この、心に引っ掛かる部分。 それを知るためには、そして…姫のキモチを知るためには 聞いて、確かめるしかない。