「今日はどこ行ったの?」 夕ご飯の時に思い切って聞いてみた。 「今日は、大学の時の友だちと映画行って、ランチして来たよ。『明後日から海外行くから、会おう?』って言われて」 「そっか…」 「あ、あとね…」 「ごちそうさま…」 「もう食べないの?」 「うん、ちょっと…」 それは…ホント? 信じたい、でも信じきれない。 姫の笑顔でさえも疑ってしまう、そんな自分が嫌だ。