会社に戻った後も、仕事に手がつかないまま時間を過ごした。




「ただいま」




今日は早く家に帰ったのに、いつもはこの時間にいるはずの姫はいなかった。

「やっぱり…」と、嫌な考えが頭の中を支配していく。



待つこと30分。




「奏斗、今日は早かったんだね?遅くなってごめんね!」




姫はいつもと変わらない。

…可愛い。


って、そうじゃなくて、