「綾葉」 「…何?」 「帰るぞ」 「う、うん…」 綾葉を連れていくと、杏里に怒られるけど…どうでもいい。 オレ達は学校を出た。 「はやて…ありがとう」 「別に…幼なじみだし」 そうだ。 オレと綾葉は幼なじみ。 それ以外に理由なんてない。 でも、さっきまでのオレは綾葉に助けを求めて欲しかった。 強がるんじゃなくて 静かに泣くんじゃなくて 「助けて」って言って欲しかったんだ。