「返してやんねぇよ~っ!」


「返せって言ってんだよ!」


「はやて…」


「嫌だね~♪」


「……そうだよな~。綾葉がスキなんだもんな~…スキだからいじめるんだろ?」


「あ…綾葉なんか…スキじゃねぇよ!」




いじめっ子たちは行ってしまった。



オレは落ちた人形を拾って綾葉に渡した。




「ありがとう…」


「こんなの、持ってくんなよ」


「だって…はやてがくれた人形だもん」


「……あっちで遊ぶから綾葉も来いよ」


「うん!」




笑顔の綾葉はかわいかった。