手を繋いで2人で夜道を歩いた。




「「あの…」」




声が重なる。




「…姫には、」




先に言ったのは、奏斗。




「悪いとか、そーゆー風に思って欲しくないんだ」




優しい口調だった。




「あ、あのね!」


「ん?」


「あたし…寂しかった。帰りを待つのは嫌じゃないけど、1人でいる時間が長すぎて、最初は我慢できたのに…」




だからバイトしたいと思った。

少しでも寂しさを紛らわせたくて…