「どうしたの?」




俺の異変に気付いたのか、姫が心配そうに言った。


もちろん、言えるわけない。




「何でもないよ…」


「…気にした?さっきのあたしの言葉」


「え?」


「焦らなくていいよ。今は、今のままで幸せだもん」




姫は笑ってた。



…何で、

何で分かったんだろう。



でも…そうだよな。

焦らなくていいんだ。



俺は俺なりに、一生姫を幸せにしていく。


何か、心の中のモヤモヤが少し取れた。






よし!


気分を変えて、作戦実行だ。