「お、いたいた!穂波ー!」


「「た、高林さん!?」」


私たちのもとに現れたのは、執事長の高林啓(タカバヤシケイ)さん。


私が女だとしる人たちの一人。


「お前ら、なにしてんの?」


「あの・・・・えっと・・・・って・・・えぇ!?兄さん!?」


「チッ。逃げたか・・・。ハルキは後で説教だな。ハルヤは?」


「俺は、穂波に“お茶について教える”って言っていました」


「そうか。だが、それはまた今度になりそうだな。穂波、旦那様と奥様がお呼びだ」


「は、はい!」


高林さんに、お辞儀をして、屋敷へと戻る。