「ハルキのばか!!虫嫌いなのにぃ!!」


そう私が言うと、ハルキとハルヤはニヤリと笑う。


「な、なに・・・?」


「「なんでもねぇよ」」


二人は声を揃えて言う。


「っと、もうこんな時間か・・・。穂波、庭の手入れしに行くぞ」


ハルキに腕を引っ張られる。


「だぁめ!穂波は俺とお茶の勉強」


グイッと、反対側からハルヤにも引っ張られる。


「は?なに言っちゃってんの?」


「兄さんこそ」


私をはさんで喧嘩はやめてもらいたい・・・。