「男に可愛いって・・・・」


「まぁ、いいんじゃん?」


そう言うと、穂波は猫を放す。


「あ、穂波。肩に虫がい・・・「イヤァアアア!とって、とってぇ!!」


今にも泣きそうになりながら、穂波はハルキに抱きつく。


言った本人、ハルキは驚いている。


「やだやだやだやだ!虫嫌い――!とってぇ!」


ついに穂波は泣き始める。


(やべぇ・・・・可愛い//)


「虫なんていねぇよ。穂波」


「・・・・うぇ?」


「虫がいるなんて、嘘」


「っざけんなぁああああ!!」


そう穂波は叫ぶと、ハルキを背負い投げした。