「留太くん、どうかしたの?菜々ちゃんと2人で・・・」

このみは悲しそうに留太と菜々のほうを見ている。
今にも泣き出しそうな目で。


「いや、学校のこと分からないと困るかなぁと思って放課後案内してやろうかと思って」

「そうなのです。」

「それならわたしも案内するよ!!」

「そうだな。でもお前部活はいいのか?」

「あっ忘れてた・・・」

「あともう少しで試合なんだろ?俺は1人で案内できるから」

「わかった・・・」

「このみさん、ありがとうなのです!!」

「菜々ちゃん・・・」

「なんですか?」

「・・・」

「?」

「なんでもないっ。そろそろ授業始まっちゃうよ」

このみは教室の中へ入っていった。

「俺達が知り合いっていうのはまだ内緒な!!お前が転校初日いきなり俺と仲良くしてると周りにおかしいと思われるから」

「そうですね」


授業も終わり放課後になった。