『ごめん。変なとこみせて…』

わたしは頑張って笑った


「笑うな…」


わたしはびっくりした
何言ってるんだろうって━


「お前ひとりで抱え込むなよ…
なんでも聞くから言ってみ?」

陸に包まれていた

『大丈夫だから』

強がった…


その強がりが陸には分かっていた


だから陸は正面からわたしを抱きしめた


「言えって」

わたしは初めて人に親のことを話した


陸はなにも言わずずっと黙って聞いてくれてた



最後に
「お前寂しいんだろ?」

"そんなことない"って
言おうとした時



「俺と付き合お?」