いろいろと話しながら
自転車を押し歩く

朝10時集合とか
お昼はコンビニか
ファーストフードって
事になり
メットは自分用があるって
事とか
山よりも
海目指そうとか

別れ道に来たのは
分かってたけど

何も言わずにそのまま
彼女の家の方の道を行き

彼女の裏の公園が見えてくる頃

「じゃあぁ、日曜の10時に
 この公園ね?
  
 あ!あとバナナはおやつに
 入りません!」

ペロッと舌を出し
おどけた顔をする彼女

もう
どうにかなっちゃうくらい
かわい過ぎる・・・!!!

「は~い!」

とおどける俺!

「って言うか先輩!
 こっち来てる!
 いいの?
 私気づかなかった!」

「お! そういえば。
 俺も気づかなかった!」
(嘘つけ!)

「ふふふ。ごめんね。
 遠回りさせちゃったね?。」

「ぜ~んぜんOK!
 有香ちゃんと一緒ならね!
 
 ・・・あ。」

「もう!
 またまた~。」

そう言って
ポンッと俺の肩を叩く
彼女

ほんとなんだけどな~
と思いながらも
それは言えなかった・・・

「じゃあ。先輩!
 また明日ね!」

「うん!また明日!
 
 明日休まないよね?
 学校。」

言ってみた・・・

「え?
 休まないよ?
 どうして?」

「いや・・・
 別に・・・。」

「へんなの!
 私はマジメですから!」

「ははは。
 そうだね。」

「じゃあ、先輩。
 バイバイ!!」

「うん。
 バイバイ。」

見送る俺を背にし
家に向かう彼女

自転車を止め
家に入る前に
もう一度
俺の方を見て
大きく手を振る
彼女

大きく手を振り返して
途端に嬉しさが
こみ上げて来る

よ~~~~し!

頑張るぞ~~~~~!!

オオォォォォォ!!
(いいねぇ。青春だね!)