「100歩譲ってさ!
 彼女の方からおまえの事
 好きになってくれればいいぞ?

 それまで待つのかよ?!
 
 もしそれで
 おまえじゃなく
 ほかの奴好きになって
 そいつと彼女が付き合って
 そのままどんどんどんどん
 大人になって、結婚して
 子供が出来てってなっても
 それでもずっと好きのままで
 いられるのかよ!」

初めて聞く
荒々しい声

「無理だろ?
 そんなの無理だろ?

 だ・か・ら!
 自分から行動するの!

 行動すればいけるかもしれない!
 でも
 行動しなければ何も変わらない!

 いけたなら万々歳だし、
 ダメだったら縁がなかった
 って事なんだよ!

 早く決着つけて
 幸せになるか、
 新しい幸せを探すか!
 
 そうやって人って
 生きて行くんだよ!」

「・・・・・。」

「・・・・・。

 おまえ、あれだろ。
 今いい感じだし
 告ってダメより
 今のいい感じのままが
 いいとか思ってるだろ?」

「・・・うん。」

「・・・はぁ~。
 だろうな。

 ま、もう少し今のままで
 いってみれや!

 でも早めに決着つけろや!」

「・・・うん。」

「でないと知らないぞ!
 俺はその子の事
 お前からの話でしか
 知らないが、
 かわいいんだろ?」

「うん!」

「中学ん時も人気あったんだろ?」

「うん!」