今日は昨日とは
打って変わって
いい天気

ほんとうに
久しぶりに
よく寝たって気がした

いつもの様に準備をして
そして
いつもの様に駅へと
向かう

ホームには
すでに彼女が立っていた

なんだか今までみたいな
緊張感はない

自然に自然に
彼女に声をかける事が
出来た

「おはよう。
 今日はいい天気だね!」

「あ!おはようございます!」

???
なんだろう???

昨日よりも
彼女の方も
緊張感がないように
感じた

「昨日、傘。
 ほんとに
 ありがとうございました!」

「いえいえ。こちらこそ
 ありがとうございました!」

そう言って
彼女のスカートに
悪戯っぽくお辞儀をした

「もう!」

そう言って
彼女が俺の左肩を
ポンッと叩いた

!!!!!!!!!!

嬉しかった!!!!!
なんだかまた
いつもの
緊張感が出てきた様な
気がした

「先輩。昨日あれからまた
 強く降ってきたでしょ?
 大丈夫でしたか?」

もう
嬉しすぎて
何が何だか分からない

「うん。大丈夫だったよ!
 びしょ濡れになったけど。」

「え? 傘は?」

「え? ああ・・・
 差さずに帰ってしまった。」