「別にシフトってないんだよ。

 来たい日に来てって感じ。

 ま、だから行けば行くほど
 バイト代はもらえるんだけどね。」

「ふ~ん。そうなんですか。」

ふ~んの時
くちびるを尖らす彼女

ひょっとして
俺の妄想劇場知ってるの?

何度も何度も
彼女のそんな仕草を
妄想していた俺は
どんどんどんどん
彼女が
前よりも1秒前よりも
好きになっていく

そんな話をしているうちに
彼女の家の方に行く道が
近づいてくる

俺の道とは逆方向・・・

ほんとにほんとに
妄想じゃなく
胸の奥がモヤモヤと
しだし
泣きそうになる

「じゃあ、私こっちなんで!」

と彼女・・・

どうする?
どうするのよ俺!
言えよ!
言うんだ!!!

「あ・あのさ・・・。
 俺もこっち行っていい?」

「え? 先輩あっちですよね?」

「そ・そうなんだけど・・・。」

え~~~い!
行け!!!

「もう少し話したいな~って・・・。
 はは。 ダメか・・・な?」

一瞬黙って
すぐににっこりして
彼女

「先輩がいいなら
 いいですよ?
 
 もっとおはなししますか?!」

やった!!
やったよ俺!!!
でかした!!!!
でかしたよね?
伝教師!!

やりましたぜ~~~!!!

イィ~~~ヤッホ~~~~!!
(お!久々にでたね!)