そのうなずきを
確認した俺は

優しく
そっと
そっと
彼女をベットに
導いた

やっと
やっと彼女の全てが
自分のものになる
という喜びと

どうすればいいのか
わからない不安とで

身体が振るえ
心臓の回転数が
異常にあがり

今にも嘔吐しそうになる

「有香・・・。

 ・・・大好き。」

そう言いながら
彼女の髪を撫でる

「うん。うん。」


声になるか
ならないかの
小さな声で
うなずく彼女

初めて
激しくキスをした

彼女の体温を
口の中で感じ

時折聞こえる
小さな声を

口の中から聞き取り

ゆっくりゆっくり

それでいて
激しくキスをした

慣れない手つきで
ゆっくりゆっくり

彼女の服を

丁寧に丁寧に
脱がせていく

頭の中が真っ白で

それでいて

有香!

有香有香有香有香
有香有香有香って

全身が有香で
満たされていく