何十
いや
何百回と
しただろう?

頭の中が
いや
全身が彼女の想いで
いっぱいになり

そして
とうとう
我慢出来なくなり

例によって
想いを口にした・・・

「・・・有香・・・。

 どうしようもなく
 大好きだよ・・・。

 大好きとか
 愛してるとか

 そんな言葉じゃ
 言い表せないくらい
 大好きだよ・・・。

 世界一・・・ううん

 宇宙一大好きだよ・・・。」

「・・・うん。」

そう言って彼女は
俺の事を
ギュウっと抱きしめて
くれた

「ほんとにほんとに大好きで、
 毎日毎日、いや、一瞬一瞬
 ほんとに有香の事しか
 頭になくて・・・。

 寝てても有香の夢見るし
 起きた瞬間から有香の事
 考えてるし・・・。

 ほんとにほんとに有香有香って

 もうどうしていいか
 分からないくらい
 有香の事が大好きで・・・。」

まだまだ言いたかったのに
途中で彼女が口を開いた

「分かってるって。

 フフ。

 分かってるだって。
 偉そうにね?!」

小さな声で
そう言って
何度も何度もうなずきながら
俺を
ギュウっとしてくれた。