「待っててね。
 飲み物持って来るね!」

そういって部屋を出る
彼女

ベットの脇には
名札を貼った
ぬいぐるみが
今もいる

「お待たせ!」

飲み物をテーブルに
置いた瞬間

彼女の手を引っ張り
抱き寄せた!

「ごめん!
 少しこうさせて。」

少し黙って

「・・・うん。」

と彼女

見つめ合い

そして

何度も何度も

キスをする

何度も何度も

静まりかえった

部屋の中で

くちびるとくちびるが

触れ合うだけの

音がした