「?????」

「俺の自転車に君が乗って
 俺が君の自転車を
 押していってあげるよって!」

「・・・ほう・・・。」

「そしたら。
 何時の電車かも分かるし、
 もっともっと
 彼女と近くなるだろ?」

「そんなうまくいくか??」

「分からんよ!
 でも、やってみるの!
 言ってみるの!

 でないと
 なにも進歩しないぜ!?」

・・・そんな事。

思いつくワケないだろ?

この俺が!

もう4年近くも片想いなんだぞ?!

「ああああもう!
 パンクなんてそうそうないぞ!
 バカタレが!!!」

・・・はい・・・。

・・・バカタレです・・・。

もっと罵声してください・・・。

「ま。今後、そういうことが
 あったら、機転きかしてな!
 
 な! 分かった!?」

機転なんて・・・

ききますやろか?

この俺が???

「とにかく頑張れ!

 明日はどうするか
 分かってるな?!」

「????????」

「・・・あぁもう!

 パンク直った?
 って聞くんだよ!
 バカタレ!!」

「ああ! なるほど!
  
 んで?」

「知るかよ!
 
 あとはその時その時で
 話していくの!!」

「ほう・・・。
 すごいな、おまえ・・・。」

「バ~カ!みんなやってんだよ!」