「・・・有香・・・。」

返事もなく
こっちを見る彼女。

「俺・・・。

 有香が・・・。

 ・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・大好き・・。」

喉がカラカラで

でも今飲み物飲んじゃ
だめだって。

「中学で初めて見た時から

 ・・・その・・・

 ・・・え~と・・・

 ・・・大好きで・・・」

口から心臓が出そうになる・・・。
オエッって吐きそうになる・・・。

「あの~。

 ・・・だから・・・

 ・・・いや、だからって

 ・・・ワケじゃあなくて・・・

 ・・・あの~・・・」

もう・・・

ふつうのトーンで

しゃべれない・・・。


「いや、だからその・・・。」

恥ずかしそうに
彼女が
声に出さずに

「ん?」

っと言った・・・。

「・・・キス




 ・・・が



 ・・・した・・い。」


ほんとにほんとに
小さな声で

でも
たしかに
聞こえてるとは
思い

彼女の方を見た。