「こりゃまた、いいお部屋で
 ござんすね~」

「ぷっ。なにそれ?」

いかん!
緊張と興奮で
ワケ分からん事
口走ってる・・・。

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想像通りの部屋だった!

アイドルのポスターが
貼ってあるワケじゃあなく
小奇麗で
それでいて
殺風景じゃなく
まさに
想像通りの部屋だった!

「ど~ぞ。」

そう言って
それはそれは
かわいいクッションを
渡してくれた。

さあ
どうする?

何話す?

マンガでよく見る
当たり前のような事する?

小・中の卒業アルバム?
彼女の学校の教科書?

どうするどうする???

そんな事考えてたら・・・。

「ねえ?
 聞いていい?」

「ん? なになに?」

彼女から
会話を切り出してくれた事に
感謝しつつ
返事した。

「あのさぁ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・。」

「うん?」

「やっぱいい!」

「なんだよそれ!
 言いなよ!」

「・・・うん。

 ・・・あのね。
 
 ・・・いつも目が合うとさぁぁ。

 ・・・何?って聞いても。

 ・・・何もって言うじゃあない?。

 ・・・あれって、前に言ってくれた。

 ・・・理由のままって。

 ・・・受け止めてていいの?」