「有香の部屋は?
 ・・・・・・
 二階?」

「うん。・・・そう。」

「ふ~ん・・・。」

「・・・・・。」

「・・・。」

「・・・・・。」

「・・・。」

「・・・見たい?」

「・・・うん。
 有香がいいなら。」

「変なとこ開けたり
 見たりしちゃ
 ダメだよ?」

「うん・・・。

 変なとこってあるの?」

「違う!そういう意味じゃなくて!」

「はは。分かってるよ。」

「じゃあ、行く?」

「うん!」



二階に行く階段を
なんとなく数えながら
上がっていく。

『8・9・10・11・12
 12段かぁ~』

そんな事を思いながら
8段目あたりから
彼女の香りが
より一層
強くなってくる。

『スゥ~~~』

ばれないように
大きく吸い込んだ。

あいも変わらず
グッドスメルだ!

なんて事を考えながら・・・。








二階に上がったすぐ左の部屋の方を
なんとなく見てしまったら・・・。