彼女の家の
裏の公園に着き
彼女の家に明かりが
ない事に気づく二人。

「あれ?
 誰もいないのかな?

 ちょっといい?
 待っててくれる?
 見てくるね!」

そう言って
彼女が家に向かう。

自転車を止め
家に入り
すぐに出てくる。

「やられた!
 3人でさっき行ってた
 ショッピングセンターに
 行くってさ!
 
 ご飯食べて、遊んでくるから
 適当に!だってさ・・・。」

たしかに
彼女の店の閉店時間は
7時。

今は7時ちょい過ぎ。

ショッピングセンターは
10時までだから
たぶん
帰りは10時過ぎるだろう
との事。

「・・・来る?」

「ん???」

聞き取れたけど
聞き取れなかったふりをする。

瞬間、しまったと思った!
もしそれで

「ううん。なんでもない」

って彼女が言ったら
どうしようと思ったからだ。

「来る?!」

さっきより
ちょっと大きめの声で
彼女が言った。

「え?・・・いいの?」

「・・・うん。
 もしよければだけど・・・」

あの~
もしもし?
よければって・・・

よいにきまってますがな!!

「有香がいいんなら・・・
 およばれしようっかな~」

「じゃあ、いこっか?」

「はい。おじゃまします・・・。」

「ん! よし!」

ものすごく小さな声で
でも
確かにそう彼女は言った・・・。