夕暮れ時になり

夕焼け空が
しましま模様になる頃

シャトル便へと向かう・・・。

駅までの車内では
君を座らせ
俺はつり革。

「あれ、かわいかったね!
 頑張っていつか買おうっと!

 バイトしようかな~。
 おこずかい増えるし・・・。
 ほしいものも買えるし・・・。」

そう言って
また
瞳だけを俺に向ける・・・。

「んん??」

そういう俺はあきらかに
不機嫌・・・。

だって
バイトなんかしたら
逢えなくなるじゃないか。

俺の不機嫌を察知したのか
しないのか・・・。

「やっぱバイトはまだいいや!
 ね?

 今はね?」

一瞬で機嫌が治る俺。

それを見てか見てないのか

「ん! よし!」



彼女・・・。

ほんとに

彼女しかいらない。
彼女だけでいい。
ガキだけど
男として
人として
大きくなろう
大きくなりたい。

初めてそんな気持ちが
芽生えた・・・。


と同時に

抱きしめたい!

キスしたい!

全部見たい!

全てを

彼女の全てを

俺だけのものにしたい!!

そんな気持ちも

芽生えてきた・・・。