「おはよ~」

「お・・・ハァハァ
 よう・・・ハァハァ」

「フフ。そんな慌てなくていいのに。」

「いや・・・ハァ
 別に・・・ンハァ
 慌ててないよ・・
 ハァハァ・・・
 ゲホッ!」

ばればれである・・・。

おれのV型4気筒は
オーバーヒート寸前!
キンキン言ってるよ・・・。

「フフフ。ん! よし!」

出た!!!

「ん! よし!」

が!!!

これは多分
俺が急いで来てる事への
彼女なりの
喜びの返事だろう。

またまた
満タンになってくる!

今日は平日とは違い
たっぷり時間がある。

いつもの駅に向かい
いつもの駐輪所に止め

駅から出ている
大型ショッピングセンターへの
シャトル便に乗り込む。

これがデートの日課である。

毎週毎週行っても
全然飽きない。

もちろん
彼女と一緒だからだ!


ショッピングセンターに
着いて
遅めの朝食を取る。

少ないこづかいでは
限界があるけど

それでも俺は
彼女との食事が
大好きだ!

上品に
それでいて
おいしそうに

自分が食べる事を
忘れてしまうくらい
彼女ばかり
見てしまう。