「・・・バカだな、おまえ。」

「・・・うん。」

「確実におまえじゃんか?それ。
 有香ちゃんが好きだったって奴。」

「・・・かな?」

「かなじゃねえよ!
 どう考えてもおまえだろ!」

「・・・・・。」

「・・・ま、仕方ねえよ。
 もう遅いよ・・・。
 
 ま!元気だせ!
 これからだよ!
 
 女なんていっぱいいるよ!」

「・・・・・。」

「俺なんてもう3人に振られてるぜ?
 しかもまだ彼女出来ないし(笑)」

「・・・ははは。」

「な?終わった終わった!
 俺みたいにぱっぱと次探さなきゃ!」

「・・・うん。」

「よし!勝負しようぜ!
 どっちが先に彼女出来るか!」

「・・・・・。」

「な?そうしようぜ!
 
 よし!決まり!
 
 負けた方がたこ焼きおごりな!」

「はは。たこ焼きかよ・・・。」

「そ!たこ焼き!

 ふっふっふ。たこ焼きは
 頂いたも同然だな。」

俺に気を使って
いつもの様に茶化し出すタラコ

おまえ
やっぱりいい奴だな

「それから。
 二度と有香ちゃんの名前も
 山下の名前も出さないから
 安心しろ!
 そんな奴等はもうこの世にはいない!」

「・・・ははは。


 ・・・・・ありがとな。」

そこからあとは
一切彼女の話題には触れず
いつもの様にバカ話をして

「「またな」」

と言って
俺たちは帰った・・・