「・・・・・・・・・。」

「え?あれ?え?

 有香ちゃんが好きな奴って
 あれ?
 バイク乗ってるとかって?
 あれ?え?
 これ、おまえの・・・あれ?
 バイク? え?」

「・・・・・・・・・・。」

「・・・・・おまえなの?」

「・・・分からん・・・。」

「あれ? 
 え~と、山下がどんな奴って
 聞いたらバイク乗ってて、
 すごく優しい人ですって・・・。
 だからあいつも免許とろうかなって?
 ・・・・・え?!

 おまえだったの?・・・・・。」

「分からんって言ってるじゃないか!」

「・・・・・。」

「・・・・・。」

「・・・ごめん。
 まさかおまえだなんて
 夢にも思わなかった・・・。」

「だから、分からないって!
 彼女が俺の事を言ってるのかは・・・。」




・・・たぶん

・・・俺の事なんだろう


一瞬嬉しく思ったけど
すぐまた現実に引き戻される
いまじゃ彼女の方がラブラブという・・・


「何があったの?
 聞かせろよ。
 もちろん誰にも言わないし。

 話したくなかったらいいけどな。」

いつもは茶化してばかりのタラコの
真剣な顔を初めて見た様な気がして
今までの事を全部話した