自分がフラフラなのか・・・




電車の揺れなのか・・・




どっちだか分からない・・・




隣に立つ伝教師も

「あ・・・。」

とか

「え~~・・・。」

とか

言葉に詰まる・・・



何も聞こえない・・・

何も見えてない・・・

ただただ

うつむいていた・・・




その場で泣ける程

そんな人間的な

感覚が

まるっきりなくなった様な


マネキンの様に

ただただ

うつむいていた・・・



駅に着き

オートメーション化された

加工物の様に

ホームに排出されるかの如く

無機質っぽく

電車を降りた・・・


すぐ後ろには

彼女がいるであろう事が

追い風に乗ってきた香りが

知らせてくれる・・・