嬉しさと不安とが交じり合いながら
疲れたのか
その日の夜はすぐに
眠ることが出来た

そしていつもの様に
朝がくる

ホームに着くと
彼女の姿はなかった

『あれ?まだ来てないや?』

そう思った瞬間

「先輩!おはよう!」

と彼女が俺の背中をポンッと
叩いてきた

「あ!有香ちゃんおはよ!」

相も変わらず今日もかわいい!

「先輩、昨日はありがとう!
 楽しかったね!」

「ううん。こちらこそ
 ありがとう。
 俺なんかの後ろに乗ってくれて。」

「また行こうね!
 ね?」

そう言いながら
大きな瞳を俺に向ける彼女

・・・かわい過ぎ・・・

「うん!もちろん!」

そうこうしてると電車がきた

いつもの様に隣合わせで立つ俺たち

「ねえ先輩。バイクの鍵持ってる?」

「ん?鍵?
 持ってるけど・・・。
 なんで?」

「いいから貸して!」

そう言って俺から鍵を取り上げた

ちょっとだけ手が触れた!!

真っ白でやわらかくって
ドキドキした

「はい!
 昨日のお礼!」

そう言って返してくれた鍵には
なんかのキャラクターの
キーホルダーが付いていた

「だめ?
 こんなのいらない?」

「何言ってんの?!!
 いいの?
 めっちゃくちゃ嬉しいん
 ですけど!!」

彼女からプレゼントされるなんて・・・
嬉しくないはずがない!!