「え~。 ふふ。
 じゃあ、こうしよう!
 
 私、お家に入ったらすぐに
 自分の部屋に行くよ!
 っで、窓から見送るよ!

 それならいいでしょ?」

やめてよ有香ちゃん・・・
どんどんどんどん好きになっていくよ
歯止め利かないよ・・・

「それならいいけど・・・。
 ほんとに見送ってくれるの?」

「うん!
 だって今日はほんっとに
 楽しかったもん!
 だから。」

「?????」

楽しかったから見送ってくれる???

ほんとに鈍感でバカな俺だった・・・

「よし!じゃあ有香ちゃん、家に入りな!」

「うん!
 ・・・・・。
 ・・・・・。
 ・・・・・。」

「ん?」

「ううん。なんでもない。
 先輩。絶対絶対また誘ってね!」

「うん!もちろん!」

「それから・・・。
 先輩明日、学校休まないよね?」

ドキッとした!!!

「え? うん!もちろん!
 だって休んだら有香ちゃんに
 逢えないじゃん?」

照れ隠しに悪戯っぽく言ってみた

「・・・もう。(照)」

なんとなく彼女が照れてる様に見えた

「なんで?有香ちゃん休むの?」

「ううん!私も休まないよ!
 だって・・・。」

「ん?」

「ううん!何でもない!
 じゃあ、お家入るね!
 で、あそこの窓だからね!」

そう言って2階の窓を指差しながら
ものすごく笑顔で笑ってくれた

「じゃあね!先輩!
 また明日ね!」

そう言って家へと向かう彼女

途中何度も何度も振り返ってくれて
大きく大きく手を振ってくれた