「そうだ!
 日曜日、スカート
 だめだよ?!」

「うん!」

「それから上も
 長袖だよ?!」

「うん!」

「え~~と。
 それから~・・・」

「大丈夫だよ先輩!
 心配しないで!
 なんてったって
 バイク暦は私の方が
 上なんだから!」

「後ろのくせに?」

「うっ・・・。
 フンッ!
 じゃあ私も免許取って
 先輩をブィ~ンて
 抜いてやる!」

「だめだよ!免許なんて!」

荒々しく言ってしまった俺

ちょっとびっくりして彼女が
不思議そうに言う

「どうして?」

「だってあぶないよ!
 こけたり事故したら
 どうするんだよ!」

「・・・そんな
 怒んなくても・・・。」

わざとガッカリするふりを
しながら
でも
確かに嬉しそうに言った

「だめだめ!
 絶対だめ!
 誰がなんと言おうと
 だめ!!

 なんかあったら
 俺どうするんだよ!」

勢いで言ってしまった

「先輩が???」

「・・・い・いや!
 あの~ほら。
 おとうさんもおかあさんも
 心配するだろ?

 だからだめなの!」

「は~~い。

 
 ふふ。」

確かに最後
笑った!!!

何でだろう?
何で笑ったんだろう?

そんな事を考えてたら
駅に着いた

いつもの様に
手を振り

そしていつもの様に
見えなくなるまで
電車を見送った・・・