そして志那は叫んだ。


「ojmmbjljfojsbjxptbtbhfzpv」


パタリ、と振動は鎮まった。


「間に合いましたか……」

「なーんだ……がっかりした。後少しだったのに」

「エイリさん、本当は止めて欲しかったのではないですか? 破壊しようとする貴方自身を」


エイリは否定した。しかし志那は首を横に振る。


「でしたら、どうして私を呼んだのでしょうか? 救世である私は貴方にとって邪魔な存在です。

もう1度言います。心の何処かで止めて欲しくて、誰かに構って欲しかったのではないですか?」

「…………っ」

「図星と見てよろしいでしょうか? それと……傷付けた事は許しがたいですが、感謝しています」


感謝される理由が思い浮かばずエイリが理由を聞く。志那はにっこりと笑みを浮かべてこう答えた。

“もし貴方が救世の言葉を唱えてくれなかったら、私は既に倒れています”と。

それを聞いたエイリは相変わらず否定をし続けていた。