慈がそう叫んだ時大きな地響きが始まった。

エイリ達はそれに驚いていたが、破滅が始まったのだと知ると少し安心した様子。

それと同時だった。慈がその場に崩れ落ちたのは。志那の顔は真っ青であった。

そして慈の傍へと歩み寄った。慈はひどくぐったりとしていた。


「慈さん……!しっかりして下さい……!」

「これで漸く……漸く、変えられるんだ」

「エイリ様、おめでとうございます。では戻りましょう」


世界が滅びへと進み始めた。