志那と慈は首を傾げた。エイリと名乗る少年が発した言葉が彼女らをそうさせたのだ。
「ああ、救世はスワンで破滅がレイブン。救世は汚れなき白。破滅はどこまでも続く黒。
それが鳥に例えられたってだけの話だよ。白き羽根と黒き羽根……お似合いじゃない」
「あの、それでエイリさん。ご用件は何でしょう?」
「それはワタシが説明しましょう」
志那の問いかけにミナが答え始めた。自分達の目的はこの時代で1度世界を潰す事だという。
志那は勿論、慈もひどく驚いていた。
「あ、あの待って下さい。お言葉ですが、それではお二方が犯罪者になられませんか?」
「別に問題はないよ? そうなるって歴史だから。証拠見せようか?」
そう言ってエイリは1冊の本を差し出した。
表紙には“日本史(下)”と書かれている。どうやら教科書のようだった。
「125ページ目。もしくは巻末の年表」
指示したページを開くと、そこには1度世界が滅んでいる事が書かれていた。
志那の顔色が真っ青になっているのを見た慈は、彼女から本を受け取りそのページを見た。
そして目を見開いた。1つだけ疑問が浮かんだ慈は、エイリに尋ねた。
「ああ、救世はスワンで破滅がレイブン。救世は汚れなき白。破滅はどこまでも続く黒。
それが鳥に例えられたってだけの話だよ。白き羽根と黒き羽根……お似合いじゃない」
「あの、それでエイリさん。ご用件は何でしょう?」
「それはワタシが説明しましょう」
志那の問いかけにミナが答え始めた。自分達の目的はこの時代で1度世界を潰す事だという。
志那は勿論、慈もひどく驚いていた。
「あ、あの待って下さい。お言葉ですが、それではお二方が犯罪者になられませんか?」
「別に問題はないよ? そうなるって歴史だから。証拠見せようか?」
そう言ってエイリは1冊の本を差し出した。
表紙には“日本史(下)”と書かれている。どうやら教科書のようだった。
「125ページ目。もしくは巻末の年表」
指示したページを開くと、そこには1度世界が滅んでいる事が書かれていた。
志那の顔色が真っ青になっているのを見た慈は、彼女から本を受け取りそのページを見た。
そして目を見開いた。1つだけ疑問が浮かんだ慈は、エイリに尋ねた。