病院を訪れた日の事でした。花束を持った方が走って来ました。
ぶつかりそうだったので咄嗟に避けました。そして、何も言わずに走り去って行きました。
あの角は確か重篤な方の病室だったような……だからなのでしょうか。
すれ違った際に見えた表情は嬉しそうな、だけど少し哀しそうな物でした。
暫くこの病院に通う事になっていましたし、数日の間はあの病室辺りの患者さんを診る事になっています。
なのでもしかしたらまた会うかもしれません。
「もう2度とあんな事はしないでね?」
「…………?」
「勝手な蘇生」
「安心して下さい。私の意思でやる事はもうありませんから」
翌日の休憩時間での出来事でした。南雲さんとお茶をしている時に注意されました。
何を今更という感じでもあったのですが、蘇生なんて私自身命令がなければ絶対にやりません。
「……志那ってもしかして」
「……?私がどうかしました?」
「恋しているかと思っただけ。さ、行っておいで」
ぶつかりそうだったので咄嗟に避けました。そして、何も言わずに走り去って行きました。
あの角は確か重篤な方の病室だったような……だからなのでしょうか。
すれ違った際に見えた表情は嬉しそうな、だけど少し哀しそうな物でした。
暫くこの病院に通う事になっていましたし、数日の間はあの病室辺りの患者さんを診る事になっています。
なのでもしかしたらまた会うかもしれません。
「もう2度とあんな事はしないでね?」
「…………?」
「勝手な蘇生」
「安心して下さい。私の意思でやる事はもうありませんから」
翌日の休憩時間での出来事でした。南雲さんとお茶をしている時に注意されました。
何を今更という感じでもあったのですが、蘇生なんて私自身命令がなければ絶対にやりません。
「……志那ってもしかして」
「……?私がどうかしました?」
「恋しているかと思っただけ。さ、行っておいで」