そう思っていた時。ある人と出会いました。パジャマ姿でしたので患者さんでしょう。

突然声をかけられたのです。瞳の色が可笑しいからではないのは確かです。

何故ならばあれから私の瞳の色は桃色になりましたが、黒のカラーコンタクトをしているからです。

ですが、声をかけられるのに理由はありません。なのでお話をしました。その方は2つ年上でありました。

少々強がりな部分もある方でしたが少しずつ話していったら誕生月等、私と共通点が幾つか発覚し、

仲良しになる事が出来ました。あまり男の方と仲良くする事はないので、とても嬉しい事です。


「あんた、何処か悪いの？」

「えーっとですね……この病院に家族が入院していまして。それのお見舞で此処に来たのです」

「その家族の所に行かなくて良いの？」

「はい、何やら大人のお話があるようですので。私は暇潰しです」