私は少しだけかっとなってしまいました。そして今もかっとなっているのかもしれません。
今にも泣きそうな朔斗さんを見ていたら、ある条件が浮かびました。
そしてそれを彼に提案してみる事にしました。
「仕方ないですね……条件付きでならやります。2つ…いえ、3つ約束して下さい。
1つ目、完全には治しません。少しだけ背中を押すように、身体に治療を促します。
2つ目、騙すという言葉は好きではないですが……お姉さんの意識がない時にやります。
自分の力を信じているのですから……信じ続けさせてあげて下さい。
3つ目、いつか完治をして復帰される時、必ず真実を伝えてあげて下さい。守れますか?」
*
「そうだったのですか……」
数日後、あの手紙の真相が分かりました。差出人は小学生でした。
どうやら本当に偶然にああなったようで、全て南雲さんの早とちりでした。
私が朔斗さんとお話をしている際に、本当のS.Sさんが来て発覚したとの事。
もし何時か、朔斗さんとお会いしてお話する機会があった時、謝らなければなりません。
それにしても、何故当日に真相を知らせてくれなかったのかが未だに分かりません。
今にも泣きそうな朔斗さんを見ていたら、ある条件が浮かびました。
そしてそれを彼に提案してみる事にしました。
「仕方ないですね……条件付きでならやります。2つ…いえ、3つ約束して下さい。
1つ目、完全には治しません。少しだけ背中を押すように、身体に治療を促します。
2つ目、騙すという言葉は好きではないですが……お姉さんの意識がない時にやります。
自分の力を信じているのですから……信じ続けさせてあげて下さい。
3つ目、いつか完治をして復帰される時、必ず真実を伝えてあげて下さい。守れますか?」
*
「そうだったのですか……」
数日後、あの手紙の真相が分かりました。差出人は小学生でした。
どうやら本当に偶然にああなったようで、全て南雲さんの早とちりでした。
私が朔斗さんとお話をしている際に、本当のS.Sさんが来て発覚したとの事。
もし何時か、朔斗さんとお会いしてお話する機会があった時、謝らなければなりません。
それにしても、何故当日に真相を知らせてくれなかったのかが未だに分かりません。