「そういえば太古の王様のお墓にも生きた方が埋められたとありましたね。それも同じ類なのでしょうか?」

「さあ、どうだろう……?僕は天へ向かう王の付き添いじゃないか、とは思っているけどね」

「付き添い、ですか……」


それはあまりにもエゴと言うものじゃないのでしょうか?

寿命を全うしたのであればまだしも、少し失礼ですがそれだけの為に長い寿命を棒に振るなんて。

服従心が強いのか、それともまた別の理由なのでしょうか?


「犠牲になられた方々は何を思ってそのような運命を選んだのでしょうか?」

「それは誰にも分からないよ、志那」

「それはそうですが……」


確かにそうなのですが……もし私がその立場にありましたら、逃げていると思います。

命を棒に振る事なんて私には出来ません。それで殺されてしまっては元も子もありませんが、

1分1秒でも長く生きる事が出来るのであれば私はそれで構いません。