「ああ、私の赤ちゃん!」母親は命がけで得た我が子を胸に抱き、喜びに心を震わせた。

しかし、この感動も彼の気に入らなかった。

(私の、か。違うな!俺は俺だ、誰のものでもねえ!このアマ、ぶん殴ってやる!)彼はまだやわらかい拳にありったけの力を込めて、目前に迫った母親の乳房を叩いた。

「わあ、すごく元気。やっぱり男の子ね」

「さあお母さん、最初のお乳をあげてください」

彼の耳に、二人の女の会話が聞こえた。

(俺はカラッカラに渇いてるんだよ、手前の生ぬるい体液など飲めるか!)

しかし乳が押し当てられると、口は彼の心に反して激しくそれを吸ったのだ!