「え?」

とぼけるように隼人は言った。

「さっき・・・雅が来る前にキスしてたじゃん!なのになんで嘘つくの!?」

声を張り上げて雅は言った。

「それは!・・・その・・・」

声をにごらせて隼人は言っている。

「もういいよ!言い訳なんか聞きたくない!信じてたのに・・・もう隼人なんて信じられない!大嫌い。隼人なんか大嫌い!」

雅は隼人を突き飛ばして走って行った。