「雅おっはよ!」

電気よく声を掛けてきたのは愛子だ。

「おはよ愛子!」

「聞いたよ雅!隣のクラスの紺野君と付き合うんでしょ?すごいじゃん!」

馬鹿でかい声で愛子は言った。

「ちょっと愛子!声でかい!」

雅は慌てて愛子の口をふさいだ。

愛子は大の噂好き。

だから雅のプライベートも何もあったもんじゃなかった。