舞はもぅ,我慢が出来なかった。でも,駿が遠くに行くまでは,声を必死に押し殺した。



泣ぃても泣ぃても,溢れてくる。駿が,もぅ遠くまで行ったくらぃ時間が経っと,舞は声を上げて泣ぃた。










生まれて初めて,本気で好きになった恋だった。“誰にも渡したくなぃ”と本気で思ってぃた。

声を聞くだけで‥顔を見るだけで…それだけで,十分だった。



‥十分だったはずなのに。



もっと,もっと…って,どんどん欲張りになってぃって‥



…でも,もぅ,諦めなくてはならなぃ。“好きだ”と伝ぇることも出来ずに,自分の恋は終わったのだと…