「ごめん。俺だよ」

和樹君だった。

「待たせて、ごめんね。
はい、これ」

差し出されたのは、ミルクティーだった。

受け取ると
「あったかい」
頬が緩む。
あの日と同じだ。

「美由ちゃん、話しがあるんだよね?
どうしたの?」

和樹君と目が合う。
緊張してきた。

「あっ……あのね」

「うん」

「長い事待たせちゃったけど、和樹君が大好きなの。
あたしと付き合って下さい」

目をつむって、紙袋を差し出す。

受け取ってくれないのかな?

怖いよ。