「気持ちは嬉しいけど、ごめん」

「……好きな人でもいるんですか?」
トクントクン
早まる心音。

「うん。
とっても大切な人がいるんだ」
それ以上聞いていたくなくて、その場を駆け出した。


好きな子……いたんだ。

あたしは、帰る事も出来ず誰もいなくなった教室で机に突っ伏した。